仕組みはシンプルで、効果の裏付けも十分です。ハードルになるのは人間関係のほう。ひとりではどうにもできないと、誰かに認めることです。
それを楽にしてくれることが2つあります。ひとつは、お願いが実はとても小さいと気づくこと。もうひとつは、言うことを用意しておくことです。
実際に何を頼むのか
友達に監督役を頼むのだと思いがちですが、そうではありません。よくできた仕組みなら、お願いはこうです。
「ときどきスマホに通知が来るよ。私がアプリのロック解除をリクエストしてるって。『はい』か『いいえ』をタップして。やることはそれだけ」
監視も、レポートも、定期連絡もありません。相手には、ブロックしたアプリも、スケジュールも、使用状況も見えません。見えるのは、送ったときのリクエストだけ。かかる時間は週に数秒で、習慣が薄れるにつれてさらに減っていきます。
こうしてはっきり言えば、負担には聞こえなくなります。
誰に頼むか
バディはiPhoneでなくても大丈夫です。Android、パソコン、タブレットなら、バディ用Webアプリからリクエストを承認できます。インストール不要で、メールのリンクだけ。使い方は同じです。通知が届き、承認か拒否をタップすれば完了です。
いちばんいいバディは、気まずさを感じずに断れる人です。それはたいてい、いちばん身近な人ではありません。
- 向いている人:きょうだい、はっきりものを言う友達、尊敬できる同僚、このことを淡々とユーモアで受け止めてくれる人。
- リスクのある人:恋人(あなたと連絡を取りたい)、いちばん人のいい友達(いつも「いいよ」と言う)、同じ習慣を持つ人(お互いに許し合ってしまう)。
役に立つ見極め方があります。夜11時に、イライラしながら「いいから承認して」とメッセージを送るところを想像してみてください。相手が「ダメ、もう寝なさい」と返して、ちょっと面白がっている姿が目に浮かぶなら、その人が適任です。
使えるセリフ
短く、照れずに言うのがいちばんです。たとえばこんな感じ。
「最近、夜の時間を[アプリ]に取られすぎてて、やめたいんだ。ブロックは設定したんだけど、本当に効かせるには、ロック解除を誰か別の人に承認してもらうしかなくて。そうじゃないと、結局自分でオフにしちゃうから。
その役をお願いできないかな?私がアクセスをリクエストすると通知が届くから、承認か拒否をタップするだけ。それ以外は何もなくて、監視もなし。一瞬で終わるよ。それに、断ってくれていいんだ。それこそが大事なところだから」
このセリフがうまくいく理由は3つあります。自分を責めずに本当の理由を伝えていること、かかる時間を具体的に示していること、そして断っていいとはっきり伝えていることです。
お互いさまにしたいなら
自分も相手のバディになると申し出ましょう。一方的な関係でなくなり、お願いがふたりの共同プロジェクトのように感じられます。ただし、まったく同じ習慣同士で組むのは避けましょう。同じアプリをやめようとしているふたりは、仲間意識からお互いのリクエストを承認しがちです。
同じ会話の中でルールも決めておく
今の5分が、あとで関係を救います。
- どんな理由ならOKか。本当の緊急事態、具体的な仕事の用事。「暇だから」はダメ。落ち着いている今のうちに、声に出して伝えておきましょう。
- 自分が食い下がったらどうするか。はっきり伝えておきましょう。「私が言い返してきたら、それは衝動がしゃべっているだけで、新しい情報じゃない。譲らないで」と。
- 承認はどれくらい有効か。用事を済ませる15分であって、その夜ずっとではありません。
- どうやって役を降りるか。いつでも、理由を説明せずにやめていいと決めておきましょう。抜け道があるとわかっていると、人は引き受けやすくなります。
断られたら
責任を負いたくない人もいて、それはもっともな答えです。あなたへの評価ではありません。別の人に頼むか、「中」ロックから始めてみましょう。5分間の強制的な待ち時間で、バディは必要ありません。それでどこまでいけるか試してみてください。もっと強いロックは結局必要なかった、という人も少なくありません。
最初の1週間が過ぎたら
短いメッセージを一度だけ送りましょう。うまくいっているかどうかを伝えて、お礼を言うこと。何のコストもかかりませんが、関わり続けてくれるバディと、いつの間にか返事をしなくなるバディの違いはここで生まれます。
あとは、そのままにしておきましょう。仕組みは、何度も交渉し直すのをやめたときにだけ機能します。